日時:2021年7月18日(日)午後1時-4時
場所:大阪国際交流センター さくら
参加者:約160名(スタッフ約40人、来場者約120人)
テーマ:「医療と青少年教育」~心と身体の健全育成~
基調講演1 「人は何故生きるのか~脳科学の立場から~」
基調講演2 「学校と地域社会・子どもたちの未来を拓くためにー日本の教育を考える
パネルディスカッション
臨床現場からの報告「マルトリートメントが子どもの脳発達に及ぼす影響」
総合討論:「医療と青少年教育における創造性と世界平和とは?」
今回のシンポジウムは脳科学者:中野信子先生と、教育改革実践家藤原和博先生、臨床から藤澤隆史先生を講師に迎えるという、大変贅沢な講師陣になりました。
中野先生からは、「人は何故生きるのか?」と言うような答えの無い問いを考えるのが真の知性、個と全体の話で、99%の人は利他的で、1%が利己的だが、社会の閉塞感を打ち破るのは後者の人、自分と違う見方を受け入れる等のお話しがありました。
藤原先生からは、アクティブラーニング方式の授業スタイルで、情報処理の時代から情報編集の時代へ、頭のよい子の育て方、子育てに正解は無い、無くなる仕事と無くならない仕事等についてテンポ良く話されて、人間関係において、縦:親子、先生と生徒、横:兄弟、以外に斜めの関係が大切だという話が家の構造に例えて印象的でした。医療者が斜めに当ると思われます。
藤澤先生からは、マルトリートメント(不適切な養育)に関する定義、自分事にしないと無くならない、身体的な虐待だけで無く、暴言などでも脳に変形が起こる、予防モデルとしてのコミュニティの必要性など。
その後3人の先生達が各講師に質問し、総合討論で青少年教育にはコミュニティが不可欠で、アメリカでは家庭・学校・教会というゴールデントライアングルが出来ているが、日本では教会の代わりに医療がその役割を果たせるようになれば良いという結論に至りました。
第3回 医療と創造性及び世界平和シンポジウム-医療と青少年教育
第3回-医療と創造性及び世界平和シンポジウム-医療と青少年教育